『茶美会 素』
時期 : 1993年 9月29日~10月3日
会場 : 原宿クエストホール
主催 : 茶美会文化研究所
茶美会『素』では、国内外で活躍するクリエイターやアーティストが五つの茶室、五十数点の香合を創り、展示しました。また、茶の湯の美意識や時間経過を意識した構成として、茶室へと誘う露地(導線)をつくる空間デザインがなされました。
『素』は、『然』に続いて開催されたもので、前回同様に田中一光氏の企画により始まった企画です。“ありのまま” を意味とする『然』に対し、『素』は物事の本質を示すような言葉です。『然』と『素』における茶美会の試みは、アーティストがそれぞれに想う茶の湯の精神性や美意識がデザインとして可視化されたものであり、伝統の現代における意義や可能性を考える機会となりました。