『クラフトシアター茶美会』
時期 : 1988年-1989年
会場 : ステージ(株式会社ミリエーム)、裏千家センター等
クラフトシアター茶美会は1988年に始まった催しです。主宰として総合指揮を取っていた伊住政和はこの時の「茶美会」について、物作りをしている若い人たちで構成する「クラフトシアター」と、二十四名の客から成り立つ宴であるという旨を述べています。茶道における「守・破・離」をテーマに取り組み、たった一日、お客様をもてなすためだけに存在する「一日だけの劇場」がコンセプトに掲げていました。参加した作家にはテーマや寸法、制作数が伝えられ、それぞれのイメージで作品を作り、それらを集めた一会の宴が開催されたのです。制作にあたった作家は客に対して自身の作品説明を行い、時には亭主さながらに客と交流して語らいます。若手作家とともに一期一会のもてなしをつくりあげる実験的な試みであり、これが「茶美会」の起点となりました。